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Android 向け SKK 入力のインプットメソッドです。 (以前、似たようなものを公開していましたが、完全に破棄して最初から書き直しました。)

動作環境
Android 5.0 (API レベル 21) 以上
ダウンロード
https://github.com/TPKato/skkepsis/ の Release からダウンロードできます
インストール
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上記ページより apk ファイルをダウンロードして、インストールしてください。 (ファイルマネージャー等を使用する、adb を使って PC からインストールする、等)
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インストール後、システム設定から SKKepsis を有効化してください。機種や Android のバージョンによって異なる場合がありますが、例えば:
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設定 > システム > キーボード > 画面キーボード
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設定 > システム > 言語と入力 > 仮想キーボード から 「キーボードを管理」
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辞書について
スモール辞書が組み込まれているので SKKepsis をインストールするだけでもある程度使えますが、ユーザー辞書及びシステム辞書を設定することをおすすめします (下記「設定」の項参照)。
辞書ファイルは UTF-8 のテキストファイル のみサポートしています。必要に応じて事前に変換してください。 L辞書、及び L.unannotated 辞書を UTF-8 に変換したものを上記 GitHub のリリースページからダウンロードして使用することもできます。
自分で変換したい場合は例えば nkf を用いて、
nkf -w SKK-JISYO.L | sed 's/coding: euc-jp/coding: utf-8/g' > SKK-JISYO.L.utf8あるいは、
gzip -cd SKK-JISYO.L.gz | nkf -w | sed 's/coding: euc-jp/coding: utf-8/g' > SKK-JISYO.L.utf8などのようにできます。 sed は必須ではありませんが、指定された文字コードと実際の文字コードが一致しなくなってしまうので、入れておいた方が良いでしょう。
ユーザー辞書
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インストール直後の状態ではユーザー辞書がないので、変換/登録結果が保存 (永続化) されません。 なくても動作しますが、再起動等するとそれまでの変換結果や登録した語は失われます。
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送りありエントリーと送りなしエントリーは区別されずに (並べ替えされずに) 保存されます。 他の環境へコピーして使用したいなどの場合は注意してください。
システム辞書
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辞書の内容は全てメモリーに読み込まれます。古い機種等でメモリー容量が少ない場合はファイルサイズに注意してください。
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現在はシステム辞書は一つのみ指定可能です。
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指定されていない場合は、SKKepsis に組み込まれているスモール辞書が使われます。
設定
SKKepsis のアイコンをタップするか、システムの言語設定 (例えば、設定 > システム > キーボード > 画面キーボード > SKKepsis) から設定できます。
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一般
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キーボードレイアウト
US(-like), US コンパクト (5段), US コンパクト (6段) から選択してください。
US(-like)
USコンパクト (5段)
USコンパクト (6段) -
「ゔ」「ゕ」「ゖ」を使う
EUC-JP にはない (ので DDSKK では通常入力できない) これらの文字を使用する (Unicodeモード)/しない (レガシーモード) を指定します。
この設定によらず、辞書の見出しは常にレガシーモード (これらの文字を使わない) で保存されます。
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自動変換開始
オンにすると、変換開始可能な文字を入力すると自動的に変換モードになります。
例えば「良い天気です」と入力する場合、通常は、 (␣ はスペース、 ⇧ はシフトキー)
⇧ Yo ⇧ I␣ ⇧ Tenki␣ desu
となりますが、このモードがオンの場合
yo ⇧ I␣ tenki␣ desu ↵
のように、語頭のシフトキーを省略できます (送り仮名の開始のみシフトキーの入力が必要)。
ただし最後の「です」も変換モードに入る (「▽です」となる) ので、最後に ↵ を入力する必要があります。
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触覚フィードバック
キータッチの際、振動します。 これをオンにしても振動しない場合、システム設定で触覚フィードバックが ON になっているかどうか確認してください。
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キー操作音
キータッチの際、音が出ます。
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キーボードの高さ
キーボードの高さ (上下方向の長さ) を指定します。
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辞書
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ユーザー辞書ディレクトリー
ユーザー辞書を置く ディレクトリー を設定してください。 個人辞書のファイル名は固定 (
skk-userdict.txt) で変更できません。 指定したディレクトリー内にこの名前のファイルがすでにある場合は、それが使用されます。 UTF-8 のテキストファイルのみサポートしています。 -
システム辞書ファイル
事前に適切な場所にシステム辞書を置いた上で、その ファイル を指定してください。 UTF-8 のテキストファイル のみサポートしています。 必要に応じて事前に変換してください (上の「辞書について」の項も参照)。
辞書の内容は全てメモリーに読み込まれます。古い機種等でメモリー容量が少ない場合はファイルサイズに注意してください。
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句読点
句点、読点を指定します。
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シンボル
かなモードで記号類が入力された場合に全角にするか半角にするかを指定します。 「全て ON (OFF) にする」をタップすると全ての記号に対してオン (オフ) を設定します。 「原則は半角にしたいが、一部だけ全角にしたい」という場合は、まず「全てをOFFにする」をタップしてから必要な文字だけ全角に指定するとよいでしょう。
使い方・注意事項など
一般的な事項
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SKK の基本的な使い方については、 SKK (Simple Kana to Kanji conversion program) Manual などをご覧ください。
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変換・登録中のキャンセルには ESC を使用してください。
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シフトキー ⇧ 長押しで CAPS LOCK になります。解除するにはもう一度シフトキーをタップします。
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現在ハードウェアキーは対応(検証)していません。使用すると予期せぬ動作になるかもしれません。
DDSKK との違い
なるべく DDSKK と同様の動作をするように実装していますが、完全に同じではありません。 例えば:
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変換中のカーソル移動はできない (修正はバックスペースによる削除のみ)
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句読点類で変換開始されない
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一部の数字変換が未対応
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辞書エントリーのうち、以下は未対応 (入っていても問題ありませんが、無視されます)
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>形式 (接頭辞、接尾辞。あ> /亜;亜熱帯,亜低木,亜硝酸/など) -
送りありエントリーのブロック形式 (
[ ]形式,おおk /大/多/[く/多/]/[き/大/]/など)
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個人辞書は送りあり/送りなしの区別なく (ソートされずに) 保存される
既知の問題
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変換・登録中に画面遷移が発生すると、▽などがそのまま(文字として)残る
今後の予定
要望があれば優先度が上がる場合がありますので、欲しい機能等がありましたら GitHub の Issues 等でお知らせください。 (ここに挙がっていない機能のリクエストも歓迎です。)
高優先度 (なるべく早く実装したい)
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長押しで特殊記号 (ä 等) の入力
中優先度 (実装するつもり)
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JIS配列
低優先度 (気が向いたら実装するかも)
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Backspace のオートリピート?
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複数のシステム辞書を設定できるようにする
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フルキーボード化 (Tabキー, Ctrlキーなどの実装)
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ハードウェアキー対応
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テストをまともにする (行き当たりばったりで書いてしまったので)
非対応 (実装の予定なし)
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フリック入力
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マッシュルーム
License
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GNU General Public License Version 3
なお SKK 辞書については、オリジナルのライセンスに従うものとします。